【問】 宅地建物取引士証(以下この問において「取引士証」という)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば正しいものはいくつあるか。

ア 取引士証の交付を受けている者が登録の移転をしたときには、取引士証は失効する。

イ 取引士証の有効期間の満了後、有効期間の更新をしなかったときでも、そのことを理由として資格登録を消除されることはない。

ウ 宅地建物取引士は、登録を受けている都道府県知事から登録の消除の処分を受けたときは、速やかに取引士証を提出しなければならない。

エ 宅地建物取引士は、取引士証の有効期間の更新をしようとするときは、登録をしている都道府県知事の指定する講習を受講しなければならない。

1 一つ

2 二つ

3 三つ

4 全部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】 正 解 3

ア 正しい。登録の移転の場合、従前の取引士証は失効する(宅建業法22条の2第4項・第5項)。

イ 正しい。取引士証の交付は、取引士の事務を行うための要件であって、資格登録の要件ではない。したがって、取引士証の有効期間が満了した場合、取引士の事務ができなくなるだけであり、登録を受けた都道府県知事から登録を消除されることはない。

ウ 誤り。取引士は、登録が消除されたときや取引士証が失効したときは、速やかに取引士証をその交付を受けた都道府県知事に返納することを要する(6項)。提出ではない。

エ 正しい。取引士は、取引士証の有効期間を更新しようとする場合、登録をしている都道府県知事の指定する講習を受講しなければならない(同法22条の3第2項で準用する22条の2第2項)。

よって、正しいものはア、イ、エの三つで、3が正解である。