【問】 都市計画法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 都市施設は、円滑な都市活動を確保し、良好な都市環境を保持するように都市計画に定めることとされており、市街化区域については、少なくとも道路、公園及び下水道を定めなければならない。
2 第一種中高層住居専用地域は、中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護するために定める地域であり、その都市計画には、建築物の高さの最低限度又は最高限度を定めなければならない。
3 特別用途地区は、当該地区の特性にふさわしい土地利用の増進、環境の保護等の特別の目的の実現を図るために定める地区であり、用途地域内においてのみ定めることができる。
4 市街化調整区域内の土地の区域について定められる地区計画の地区整備計画においては、建築物の延べ面積の敷地面積に対する割合の最低限度、建築物の建築面積の最低限度及び建築物等の高さの最低限度を定めることはできない。
〔問〕 正 解 2
1 正しい。都市施設は、円滑な都市活動を確保し、良好な都市環境を保持するように定めることとされており、市街化区域及び区域区分が定められていない都市計画区域については、少なくとも道路、公園及び下水道を定めるものとし、住居系の用途地域には、少なくとも義務教育施設をも定めるものとされている(13条1項11号)。
2 誤り。第一種中高層住居専用地域は、記述のとおり、中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護するために定める地域である（9条3項）が、同区域に関する都市計画に、建築物の高さの最低限度又は最高限度を定めることとはされていない(8条2項2号)。
3 正しい。特別用途地区は、用途地域内の一定の地区における当該地区の特性にふさわしい土地利用の増進、環境の保護等の特別の目的の実現を図るため当該用途地域の指定を補完して定める地区であり(9条14項)、用途地域外では定めることができない。
4 正しい。市街化調整区域内に定められる地区計画の地区整備計画においては、①建築物の容積率の最低限度、②建築物の建蔽率の最低限度、③建築物等の高さの最低限度を定めることができない(12条の5第7項)。
