【問】 法令上の制限に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1  自然公園法によれば、国立公園の特別地域内において、建築物の新築又は改築をしようとする者は、原則として、環境大臣の許可を受けなければならないとされ、普通地域内においての土地の形状の変更については、届出が必要とされている。

2  宅地造成等規制法によれば、宅地以外の土地を宅地にするための切土であって当該切土を行う土地の面積が500㎡であり、かつ、高さが2mのがけを生ずることとなる土地の形質の変更は、本法でいう宅地造成に該当しない。

3  建築基準法によれば、日影規制の対象区域にあって、近隣商業地域内の地階を有する地上2階建ての建築物は、高さが10m以下であっても、原則として、日影規制の対象となる。

4  建築基準法によれば、準住居地域内で、建蔽率の限度が10分の8とされている地域内で、かつ、準防火地域内にある耐火建築物等については、建蔽率が10%加算される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】   正解    3

l  正しい。記述の通り。

2  正しい。切土で、その部分に高さ2mを超えるがけができるもの、切土又は盛土をする土地の面積が500㎡を超えるものに該当しないので、本法でいう宅地造成に該当しない。

3  誤り。日影規制の対象区域にある、近隣商業地域内の建築物で、その高さが10mを超えるものは規制を受ける。したがって、地階を有する地上2階建ての建築物であっても高さが10m以下であれば、原則として日影規制の対象とならない。

4  正しい。準住居地域内で、建蔽率の限度が10分の8とされている地域内で、かつ、準防火地域内にある耐火建築物等については、建蔽率が10%加算される。