【問】 取引士Aが、甲県知事の宅地建物取引士資格登録(以下この問において「登録」という。)及び宅地建物取引士証(以下この問において「取引士」という。)の交付を受けている場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 Aが、乙県に所在する宅地建物取引業者の事務所に従事するため、登録の移転とともに取引士証の交付を受けた場合、登録移転後の新たな取引士証の有効期間は、5年である。
2 甲県知事は、Aに対し事務の禁止の処分をしたときは、その内容及び年月日を取引士資格登録簿に記載しなければならない
3 Aが、取引士としてすべき事務の禁止の処分を受けたことにより、甲県知事に提出した取引士証は、その禁止期間が満了したとき、甲県知事は当該取引士証を、Aに返還しなければならない。
4 取引士証を亡失したAは、取引士証の再交付を受けるまでは、その旨を説明すれば、重要事項の説明をすることができる
【解答】 正解 2
1 誤り。取引士証の交付を受けている者は、登録の移転の申請とともに移転先の都道府県知事に対して新たな取引士証の交付を申請することができるが、その際に発行される取引士証の有効期間は、従前の取引士証の有効期間が満了するまでの残りの期間となる(宅建業法22条の2第5項)。
2 正しい。登録をした都道府県知事は、事務の禁止処分をしたときは、その内容及び年月日を宅地建物取引士資格登録簿に記載するものとされる(施行規則14条の9)。
3 誤り。取引士証の提出を受けた都道府県知事は、その禁止の期間が満了した場合において、その提出者から返還の請求があったときは、直ちに、当該取引士証を返還しなければならない。
4 誤り。取引士証の提示ができないときは、重要事項の説明をすることはできない。