【問】 次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。
1 不動産質権者は、その不動産を管理するのに必要な費用を負担しなければならない。
2 地上権設定者(土地の所有者)は、土地を地上権者の使用に適する状態におくための修補義務を負う。
3 地役権を設ける際の契約によって、承役地の所有者が、自分の費用で地役権を使用するための道路を設けたり、修繕をする義務を負うことになっているときは、その義務は、承役地の所有者からその土地を譲り受けた者も負うことになる。
4 建物の賃貸人は、賃借人(転借人を含む)が滞納した家賃及び建物に備え付けた家財、宝石類等並びに敷金を預かっているときは、賃料債権から敷金を控除した残額部分についてのみ先取特権を有する。
【解答】 正解 2
l 正しい。不動産質権者は、その不動産を管理するのに必要な費用を負担しなければならない(359条)。
2 誤り。地上権設定者(土地の所有者)は、土地を地上権者の使用に適する状態におくための修補義務を負わない。賃貸借と異なる。
3 正しい。記述の通り。特定承継人はその義務を負う(286条)。
4 正しい。不動産の賃貸の先取特権の範囲(314条)。