【問】 宅地建物取引業者が行う広告に関する次の記述のうち、不当景品類及び不当表示防止法(不動産の表示に関する公正競争規約を含む。)の規定によれば、正しいものはどれか。

1 現在の最寄り駅よりも近くに新駅の設置が予定されている分譲住宅の販売広告を新聞折込みチラシに掲載する場合、鉄道事業者が新駅設置及びその予定時期を公表しているときであっても、広告の中に新駅を表示することはできない。

2 新聞で土地の有効な利用が著しく阻害される傾斜地を含む宅地の販売広告を行う場合、土地面積に占める傾斜地の割合が20%であるときであっても、傾斜地を含む旨及び傾斜地の割合又はその面積を明瞭に表示しなければならない。

3 分譲住宅(30区画)の販売広告を新聞折込みチラシに掲載する場合、広告スペースの関係ですべての区画の価格を表示することが困難なときは、1区画当たりの最低価格及び最高価格を表示すれば足りる。

4 新聞で中古住宅の販売広告を行う場合、当該住宅から半径500m以内に所在する病院については、当該住宅からの道路距離の表示を省略して、「病院近し」と表示することができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【問】 正解2

1 誤り。鉄道事業者が新駅設置及びその予定時期を公表しているときは、広告中に新駅設置の予定時期を明示すれば、新駅を表示することができる。

2 正しい。新聞で土地の有効な利用が著しく阻害される傾斜地を含む宅地の販売広告を行う場合は、土地面積に占める傾斜地の割合が30%以上を占めるか否かに関わらず、傾斜地を含む旨及び傾斜地の割合又はその面積を明瞭に表示しなければならない。

3 誤り。すべての区画の価格を表示することが困難なときは、1区画当たりの最低価格及び最高価格を表示すれば足りる。ただし、販売物件数が10以上の場合は、最多価格帯とその数も表示しなければならない。

4 誤り。学校・病院・官公署(市役所などのこと)・公園その他の公共・公益施設について表示するときは、道路距離を明らかにしなければならない。