【問】 建築基準法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 建築物の容積率の制限は、都市計画において定められた数値によるものと、建築物の前面道路の幅員に一定の数値を乗じて得た数値によるものがあるが、前面道路の幅員が12m未満である場合には、当該建築物の容積率は、都市計画において定められた容積率以下でなければならない。
2 建築物の前面道路の幅員に一定の数値を乗じて得た数値による容積率の制限について、前面道路が二つ以上ある場合には、それぞれの前面道路の幅員に応じて容積率を算定し、そのうち最も低い数値とする。
3 建築物の敷地が都市計画に定められた計画道路(建築基準法第42条第1項第4号に該当するものを除く。)に接する場合において、特定行政庁が交通上、安全上、防火上及び衛生上支障がないと認めて許可した建築物については、当該計画道路を前面道路とみなして容積率を算定する。
4 用途地域の指定のない区域内に存する建築物の容積率は、特定行政庁が土地利用の状況等を考慮し、都市計画において定められた数値以下でなければならない。
〔問〕 正 解 3
1 誤り。前面道路の幅員が12m未満である場合は、都市計画において定められた容積率以下で、かつ、前面道路の幅員に法定乗数を乗じて得た数値以下でなければならない。すなわち、いずれか厳しいほうの数値が容積率の限度となる(52条2項)。
2 誤り。前面道路が2以上あるときは、その幅員の最大のものの幅員に基づき、前面道路による容積率制限の算定をする(52条2項)。
3 正しい。記述のとおり(52条10項)。
4 誤り。用途地域の指定のない区域内の建築物の容積率は、特定行政庁が一定の要件を経て定める数値以下でなければならない。都市計画で定められた数値ではない(52条1項7号)。