【問】 印紙税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 建物の売買契約書(記載金額2,000万円)を3通作成し、売主A、買主B及び仲介業者C社が各1通を保存する場合、契約当事者以外のC社が保存するものには、印紙税は課税されない。
2 国とD社とが共同で土地の売買契約書(記載金額5,000万円)を2通作成し、双方で各1通保存する場合、D社が保存するものには、印紙税は課税されない。
3 マンションの賃貸借契約に係る手付金10万円を受領した旨を記載した領収書には、印紙税は課税されない。
4 印紙をはり付けた不動産売買契約書(記載金額1億円)を取り交わした後、売買代金の変更があったために再度取り交わすこととした不動産売買契約書(記載金額9,000万円)には、印紙税は課税されない。
【解答】 正 解 2
1 誤り。同一内容の課税文書を2通以上作成した場合、その文書の1通ごとに印紙税が課税される(印紙税法3条、基本通達20条)。
2 正しい。D社が保存するものは、国が作成したものとみなされる(4条5項)。国には印紙税が課税されない(5条2号)ので、D社が保存するものには印紙税が課税されない。
3 誤り。記載金額5万円未満の受取書や非営業のものには課税されないが、それ以外の受取書には課税される(同法別表第1・17号) 。
4 誤り。変更金額が変更前の契約金額を減少させるものであるときは、当該文書の記載金額はないものとして、200円の印紙税が課税される(同法別表第1、課税物件表の適用に関する通則4二)。