【問】 宅地建物取引業者の従業者名簿に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定に違反するものはいくつあるか。
ア 従業者名簿に、従業者の氏名、生年月日及び主たる職務内容を記載したが、宅地建物取引士(以下「取引士」という。)であるか否かの別は記載しなかった。
イ 従業者名簿を、最終の記載をした日から5年間保存し、その後直ちに廃棄した。
ウ 従業者名簿を、それぞれの事務所ごとに作成して備え付け、主たる事務所に一括して備え付けることはしなかった。
エ 取引の関係者から従業者名簿の閲覧を求められたが、宅地建物取引業法第45条に規定する秘密を守る義務を理由に、この申出を断った。
1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 全部
【解答】 正 解 3
ア 違反する。従業者名簿には、従業者の氏名、生年月日、主たる職務内容のほかに、取引士であるか否かの別も記載しなければならない(宅建業法48条3項、施行規則17条の2第1項3号)。
イ 違反する。従業者名簿は、最終の記載をした日から10年間保存しなければならない(施行規則17条の2第4項)。
ウ 違反しない。従業者名簿は、事務所ごとに備え付ければ足り、主たる事務所に一括して備え付ける必要はない(48条3項)。
エ 違反する。従業者名簿は、取引の関係者から請求があったときは、従業者名簿をその者の閲覧に供しなければならない(48条4項)。
よって、誤っているものは、ア、イ、エの三つで、3が正解である。