【問】 Aには配偶者Bと子C・Dがいるほか、Aには先妻との子Eが、Bには先夫との子Fがいる。A・B・Cは旅行中、飛行機事故で死亡した。Aは4,800万円、Bは3,200万円、Cは1,600万円の財産を有していた場合、その相続分として、民法の規定によれば、正しいものはどれか。なお、A・B・Cの死亡の先後は不明である。
1 D 9,600万円 E 0 F 0
2 D 4,800万円 E 2,800万円 F 2,000万円
3 D 4,800万円 E 3,200万円 F 1,600万円
4 D 4,800万円 E 2,400万円 F 2,400万円
【解答】 正 解 2
まずA・B・Cは同時死亡(民法32条の2)の推定を受け、相互に相続することがない。Aの財産はAの子であるDとEによって折半され、Bの財産はBの子であるDとFによって折半される。Cの財産はCの兄弟姉妹によって相続されるが、900条4号により父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の相続分は、父母の双方を同じくする兄弟姉妹の となる。したがってA(4,800万円)→D(2,400万円)・E(2,400万円)、B(3,200万円)→、D(1,600万円)・F(1,600万円)、C(1,600万円)→D(800万円)・E(400万円)・F(400万円)となり、D2,400万円+1,600万円+800万円=4,800万円、E2,400万円+400万円=2,800万円、F1,600万円+400万円=2,000万円。よって、2が正しく、正解。