【問】 宅地建物取引業者Aが、自ら売主として、宅地建物取引業者でないCが所有する宅地をBに売却する場合の次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。

1 Aが、Cから当該宅地を取得する売買の予約を締結しているが、Aは、予約完結権を行使するまでは、宅地建物取引業者でないBと売買契約を締結することはできない。

2 Aは当該宅地を取得する契約はしていないが、宅地建物取引業法第41条の2に規定される手付金等保全措置を講じてさえいれば、宅地建物取引業者でないBと、売買契約を締結することができる。

3 Aが、Cから当該宅地を取得するための売買契約(停止条件付)を締結していれば、Aは、宅地建物取引業者でないBと、売買契約を締結することができる。

4  当該宅地を、AがCから売買契約により取得した場合、このAC間の売買契約において「Cは契約不適合担保責任を負わない」旨の特約をすることができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】  正解    4

1  誤り。AC間の契約が予約であり、予約完結権を行使していなくても、Aは、Bと契約ができる(33条の2第1号)。

2  誤り。手付金等の保全措置を講じていても、契約ができない(33条の2)。

3  誤り。AC間の契約に停止条件が付けられているので、Aは宅地建物取引業者でないBと契約することはできない(33条の2第1号)。

4  正しい。宅地建物取引業者が売主であれば、この特約はできないが、売主Cは宅地建物取引業者ではないので、この特約は有効である。