【問】 都市計画法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 開発許可を申請しようとする者は、あらかじめ、当該開発区域に隣接する土地について権利を有する者の相当数の同意を得なければならない。
2 開発許可を申請しようとする者は、開発行為に関係がある公共施設の管理者と協議し、その同意を得なければならない。
3 開発許可を受けた者の相続人その他の一般承継人は、都道府県知事の承認を受けて、被承継人が有していた開発許可に基づく地位を承継することができる。
4 開発行為の許可又は不許可の処分に関して不服のある者は、都道府県知事に対して異議申立てをすることができる。
【解答】 正 解 2
1 誤り。このような規定はない(都市計画法32条等参照)。なお、開発区域内の土地・建築物等の権利者の相当数の同意を得ることは必要である(33条1項14号)。
2 正しい。開発許可を申請しようとする者は、あらかじめ、開発行為に関係がある公共施設の管理者と協議し、その同意を得なければならず、開発許可の申請書には、その同意を得たことを証する書面を添付しなければならない(32条1項、30条2項)。
3 誤り。開発許可を受けた者の相続人その他の一般承継人は、被承継人が有していた当該開発許可に基づく地位を承継する(44条)。当然に承継するのであり、特定承継(45条参照)の場合と異なり、都道府県知事の承認は不要である。
4 誤り。開発行為の許可又は不許可の処分に関して不服がある者は、開発審査会に対して審査請求をすることができる(50条1項)。都道府県知事に対して異議申立てをすることはできない。