【問】 固定資産税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 年度の途中において土地の売買があった場合の当該年度の固定資産税は、売主と買主がそれぞれその所有していた日数に応じて納付しなければならない。

2 固定資産税における土地の価格は、地目の変換がない限り、必ず基準年度の価格を3年間据え置くこととされている。

3 固定資産税の納税義務者は、常に固定資産課税台帳に記載されている当該納税義務者の固定資産に係る事項の証明を求めることができる。

4 固定資産税の徴収方法は、申告納付によるので、納税義務者は、固定資産を登記した際に、その事実を市町村長に申告又は報告しなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】 正 解 3

1 誤り。固定資産税の納税義務者は賦課期日(1月1日)現在の課税台帳に所有者として登記又は登録されている者である(地方税法343条2項)。したがって、年度の途中で土地の売買があり所有者が変わっても、その年の1月1日に登録されている者が、全額を納付することになる。日数に応じて分割されるのではない(359条)。

2 誤り。固定資産税における土地の価格は原則として3年間据え置かれ、3年ごとに見直しが行われることになっている(349条)。ただし、地目の変換、家屋の改築等特別の事情があった場合には、基準年度から3年経過しなくても見直される(349条2項但書)。「必ず」という点が誤り。

3 正しい。市町村長は、納税義務者等から請求があったときは、これらの者の固定資産として固定資産課税台帳に記載されている事項についての証明書を交付しなければならない(382条の3)。したがって、納税義務者は「常に」この証明書の交付を求めることができる。

4 誤り。固定資産税は普通徴収の方法によって納付する(364条1項)。申告納付によるのではない。