【問】 鉄筋コンクリート造の建築物に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、耐力壁にあっては5㎝以上としなければならないが、耐久性上必要な措置をした場合には、1㎝以上とすることができる。
2 構造耐力上主要な部分に係る型わく及び支柱は、コンクリートが自重及び工事の施工中の荷重によって著しい変形又はひび割れその他の損傷を受けない強度になるまでは、取り外してはならない。
3 原則として、鉄筋コンクリート造の柱については、主筋は4本以上とし、主筋と帯筋は緊結しなければならない。
4 原則として、鉄筋の末端は、かぎ状に折り曲げて、コンクリートから抜け出ないように定着しなければならない。
【解答】 正 解 1
1 誤り。耐力壁・柱・はりにおける鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは3㎝以上としなければならず、耐久性上必要な措置をしたからといって、2cm以上とすることはできない(施行令79条1項)。
2 正しい。強度が不十分なうちに型わくや支柱を取り外してしまうと、コンクリートが変形等するおそれがある。それゆえ、本肢のとおりの規定が定められている(施行令76条1項)。
3 正しい。本肢のとおり、鉄筋コンクリート造の柱について、主筋は4本以上とし、主筋と帯筋は緊結しなければならないことになっている(施行令77条1号・2号)。
4 正しい。コンクリートから鉄筋が抜け出してしまったら強度が保てなくなる。それゆえ、本肢のとおり、原則として、鉄筋の末端をかぎ状に折り曲げることになっている(建築基準法施行令73条1項)。