【問】 宅地建物取引業者Aが、BからB所有の土地付建物の売却の媒介を依頼され、媒介契約を締結した場合に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、誤っているものはどれか。

1  AB間で媒介契約が締結されたときは、Aは遅滞なく宅地建物取引業法第34条の2の規定に基づく媒介契約の内容を記載した書面を作成し、記名押印して、Bに交付しなければならない。

2  AB間の媒介契約が専任媒介契約である場合、Aは契約の相手方を探すため、当該物件につき必要な事項を、媒介契約締結の日から休業日数を除き7日以内(専属専任媒介契約の場合は5日以内)に指定流通機構に登録しなければならない。

3  Aが当該物件を売買すべき価額に対して意見を述べるときは、Bに対してその根拠を明らかにしなければならない。

4  AB間の媒介契約が専任媒介契約である場合、その有効期間の満了に際して、Bからの更新の申出がなくても、その有効期間を自動的に更新するためには、当該契約の締結時にあらかじめBの承諾を得ておかなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【問】   正解    4

l  正しい。売買の媒介契約を締結した場合、宅建業者は遅滞なくその内容を記載した書面を作成、記名押印し依頼者に交付しなければならない(業法34条の2)。

2  正しい。専任媒介契約を締結した宅建業者は、その日から7日以内(業者の休業日は除く)に指定流通機構に登録しなければならない。専属専任媒介契約は5日以内(5項)。

3  正しい。価額について意見を述べる場合、宅建業者はその根拠を明らかにしなければならない(2項)。

4  誤り。あらかじめ依頼者の承諾を得ても自動更新することは認められない。専任媒介契約の有効期間は依頼者の申出により、更新することができる(4項)。