【問】 遺言に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。

1  自筆証書遺言は、その内容をすべてワープロ等で印字し、日付と氏名を自書し、押印すれば、有効な遺言となる。

2  疾病によって死亡の危急に迫った者が遺言する場合には、代理人が2名以上の証人と一緒に公証人役場に行けば、公正証書遺言を有効に作成することができる。

3 未成年であっても、15歳に達した者は、有効に遺言をすることができる。

4  夫婦又は血縁関係がある者は、同一の証書で有効に遺言をすることができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【問】  正解  3

l  誤り。自筆証書遺言は、「遺言の全文・日付・氏名を全部自分の手で書き、これに捺印する遺言」をいう(民法968条1項)。ただし、遺言書に添付する財産目録等は手書きでなく、パソコン等を使用して作成してもよい(なお、手書きでない財産目録等の各頁に自筆による署名押印を要する)。

2  誤り。「危急時遺言」は証人3人以上の立会いをもって、その1人に遺言の趣旨を口授してこれをすることができる(同法976条)。

3 正しい。満15歳以上の者には、遺言能力が認められている。

4 誤り。二人以上の者が同一の証書で遺言しても無効である。