【問】 建物の区分所有等に関する法律に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 管理者は、少なくとも毎年1回集会を招集しなければならないが、集会は、区分所有者全員の同意があるときは、招集の手続きを経ないで開くことができる。

2 管理者をその職務に関し区分所有者のために原告又は被告とする場合は、集会の決議の方法で決することが必要であるが、集会の決議によらず、規約で直接、管理者を原告または被告とする旨を定めることができる。

3 最初に建物の専有部分の全部を所有する者は、公正証書により、共用部分の全部について持分割合を定める規約を設定することができる。

4 管理者は、集会において、毎年1回一定の時期に、その事務に関する報告をしなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔問〕 正 解 3

1 正しい。記述の通り。

2 正しい。管理者は、規約又は集会の決議により、その職務に関し、区分所有者のために、原告又は被告となることができる(26条4項)。

3 誤り。最初に建物の専有部分の全部を所有する者は、公正証書により、①規約共用部分の定め、②規約敷地の定め、③専有部分と専有部分に係る敷地利用権とを分離して処分できる定め、④数個の区分建物を所有する場合に敷地利用権の割合を各区分建物の床面積と異なる割合とする定めをすることができる。共用部分の全部について持分割合を定める規約を設定することはできない。

4 正しい。記述の通り。