【問】 建物の区分所有等に関する法律(以下この問において「法」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 集会の招集の通知は、会日より少なくとも2週間前に発しなければならないが、この期間は規約で伸縮することができる。
2 集会においては、法で集会の決議につき特別の定数が定められている事項を除き、規約で別段の定めをすれば、あらかじめ通知した事項以外についても決議することができる。
3 集会の議事録が書面で作成されているときは、議長及び集会に出席した区分所有者の2人がこれに署名しなければならないが、押印は要しない。
4 規約の保管場所は、建物内の見やすい場所に掲示しなければならないが、集会の議事録の保管場所については掲示を要しない。
〔問〕 正 解 2
1 誤り。集会の招集の通知は、会日より少なくとも1週間前に、会議の目的たる事項を示して、各区分所有者に発しなければならない。ただし、この期間は規約で伸縮することができる(35条1項)。
2 正しい。集会においては、あらかじめ招集通知において通知した事項についてのみ、決議をすることができるのが原則であるが、集会の決議につき特別の定数が定められている事項(いわゆる「特別決議事項」)を除いて、規約で別段の定めをすることができる(37条1・2項)。
3 誤り。議事録(書面)には、議長及び集会に出席した区分所有者の2人がこれに署名押印しなければならない(42条3項)。
4 誤り。集会の議事録の保管場所については、規約の保管場所の規定が準用される(42条5項,33条)から、同様に、建物内の見やすい場所に掲示しなければならない。