【問】 都市計画法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 用途地域のうち、第一種低層住居専用地域については、低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため、都市計画に少なくとも建築物の容積率、建蔽率及び高さの限度を定めなければならない。

2 高度地区は、用途地域内の市街地における土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため、少なくとも建築物の容積率の最高限度及び最低限度、建蔽率の最高限度、建築面積の最低限度を定めなければならない。

3 田園住居地域とは、農業の利便の増進を図りつつ、これと調和した中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域である。

4 風致地区は、市街地の美観を維持するため定める地区であり、地区内における建築物の建築や宅地の造成、木竹の伐採などの行為については地方公共団体の規則で規制することができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔問〕 正 解 1

1 正しい。第一種低層住居専用地域には、容積率、建蔽率及び高さの限度を定めなければならない(9条1項,8条3項2号イロ)。

2 誤り。高度地区は、用途地域内において市街地の環境を維持し、又は土地利用の増進を図るため、建築物の高さの最高限度又は最低限度を定める地区である(9条18項,8条3項2号ト)。

3 誤り。田園住居地域とは、農業の利便の増進を図りつつ、これと調和した低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域である(9条8項)。

4 誤り。風致地区は、都市の風致を維持するため定める地区である(9条22項)。風致地区内における建築物の建築、宅地の造成、木竹の伐採などの行為については、地方公共団体の条例で規制できる(58条1項)。