【問】  農地法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 市町村が農地を農地以外のものにするため所有権を取得する場合、農地法第5条の許可を得る必要はない。

2 市街化調整区域内の農地を宅地に転用する目的で所有権を取得する場合、あらかじめ農業委員会に届け出れば農地法第5条の許可を得る必要はない。

3 農地の所有者がその農地のうち2アールを自らの養畜の事業のための畜舎の敷地に転用しようとする場合、農地法第4条の許可を得る必要はない。

4 相続や遺産分割などにより農地の権利を取得した場合には、遅滞なく、農業委員会にその旨を届け出なければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【問】 正 解 4

1 誤り。市町村が農地を転用目的で取得する場合は、原則として許可を要するが、道路、河川、堤防、水路等に供する目的で取得する場合には許可を要しない(5条1項8号,施行規則53条5号)。

2 誤り。市街化区域内にある農地を転用目的で取得する場合は、あらかじめ農業委員会へ届出を行えば許可を要しない(5条1項7号)のであり、市街化調整区域内では許可が必要である。

3 誤り。農地法4条の許可の例外となるのは、2アール(200㎡)未満の農地を農業用施設に転用する場合であるから、転用面積が2アールの場合は許可が必要である。

4 正しい。遺産分割などにより農地の所有権を取得する場合は、農地法3条の許可を要しない(3条1項12号)が、相続や遺産分割などにより農地の権利を取得した場合には、遅滞なく、農業委員会にその旨を届け出なければならない(3条の3)。