【問】 土地に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 高含水性の粘性土等が堆積している地盤は、一般に、排水が良く、地盤の支持力があるため、宅地として良好な土地であることが多い。
2 地山を切土して宅地を造成する場合、風化による強度の低下と流水による浸食のおそれがある場合でも、速やかに植生等を施し又は擁壁で覆うことまでは要しない。
3 宅地周りの既存の擁壁の上に、ブロックを積み増し、盛土して造成することにより、宅地面積を広げた場合には、安全な宅地として利用できることは少ない。
4 建物や構造物の沈下は盛土部にしか生じないため、丘陵地を切り盛りして平坦化した宅地において、切土部と盛土部にまたがる区域であっても、沈下量の違いによる不同沈下は生じない。
【解答】 正解 3
1 誤り。高含水性の粘性土等が堆積している地盤は、一般に軟弱であり、盛土や建物の荷重によって大きな沈下を生じたり、側方に滑動したりするおそれがあるので、宅地には不適当であることが多い。
2 誤り。地山を切土して宅地を造成する場合、風化による強度の低下と流水による浸食のおそれがある場合、擁壁で覆うか、又は速やかに植生等をして、そのがけ面を保護しなければならない(宅造法施行令5条1項、12条)。
3 正しい。宅地周りの既存の擁壁の上に、ブロックを積み増し、盛土して造成し、宅地面積を広げた場合は、地盤が非常に不安定となるため、安全な宅地として利用できることは少ない。
4 誤り。本肢の場合、不同沈下が生じる。