【問】 AがBに対してA所有の建物を賃貸した場合に関する次の記述のうち、借地借家法によれば、誤っているものはどれか。

1  AB間の賃貸借契約が期間の定めのないものであった場合、解約について正当事由のあるAが賃貸借の解約の申入れをしてから6ヵ月経過すれば、当該賃貸借契約は終了する。

2  AB間の契約が、「期間を8ヵ月とする定期建物賃貸借」である場合、Aは、Bに対して期間満了前の一定期間内に当該賃貸借が期間満了により終了する旨の通知をしなければ、その終了をBに対抗することができない。

3  ABは、合意により、BがAの同意を得て当該建物に付加した造作をAが買い取らないことを定めることができる。

4  当該建物がAの承諾を得て、Cに転貸されている場合、AB間の賃貸借が期間の満了により終了するときは、AはCに対し、その旨の通知をしなければ、その終了をCに対抗することができない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】  正解    2

1  正しい。期間の定めのない借家契約において、賃貸人が正当事由をもって解約の申し入れをしたときは、解約の申し入れの日から6ヵ月経過すれば、賃貸借契約は終了する。

2  誤り。期間が1年以上の定期建物賃貸借の場合には、期間満了の1年前から6月前までの間に通知しなければその終了を対抗できないが、期間が1年未満の場合は通知しなくても、その終了を対抗できる。

3  正しい。特約により造作買取請求権を排除することができる。

4  正しい。賃貸借期間が期間満了により終了するときは、賃貸人は転借人にその旨を通知しなければ、その終了を転借人に対抗することができない