【問】 宅地建物取引業の免許(以下「免許」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 Aが、自己所有の農地を宅地に転用して20区画に分割したうえ、一括してBに売却し、Bがこれを反復継続して分譲する場合、A、Bともに免許を受ける必要がある。

2  Cが、自己所有の用途地域内の土地を20区画に分割したうえ、駐車場用地として反復継続して売却する場合、Cは、免許を受ける必要はない。

3  建設会社D社が自社の資材置き場の跡地にマンションを建設し、自社の従業員のための住宅として、反復継続して従業員のみを対象として売買を行う場合、Dは、免許を受けなければならない。

4  Eが、その所有地に大規模な賃貸マンションを建設しEが自ら入居者を募集するとともに、Fにも賃貸の媒介を依頼し、Fが反復継続してその媒介をする場合、Eは免許を受ける必要はないが、Fは免許を受ける必要がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】  正解    4

1  誤り。Bは、多数の宅地を反復継続して分譲するのであるから免許が必要である(業法2条2号)。しかし、Aは、多数の宅地を一括してBに売却したのであるから、Bと1回限りの取引をしたにすぎず、「業として」行ったのではなく免許を要しない。

2  誤り。用途地域内の土地は、現に公共施設用地とされているものを除いて宅地として扱われる(業法2条1号)。つまり、用途地域内では、駐車場用地も宅地であり、これを反復継続して売却するCは、免許を受ける必要がある(業法2条2号)。

3 誤り。反復継続して宅地建物の売買を行う場合であっても、その相手方がー定の範囲の者に限定されているときは、「業」として行うものではないから免許を必要としない(業法2条2号)。

4  正しい。自ら宅地建物の賃貸を行う行為は、宅地建物取引業に該当しないからEは免許を必要としないが、Fは反復継続して賃貸の媒介をするのであるかち免許が必要である(業法2条2号)。