【問】 宅地建物取引業法(以下この問において「法」という。)に関する次の規定のうち、宅地建物取引業者Aが自ら完成前の物件の売主となり、宅地建物取引業者Bに売却する場合に適用されるものはどれか。
1 法第35条に基づく重要事項を記載した書面の交付
2 法第38条に基づく損害賠償額の予定等の制限
3 法第39条に基づく手付の額の制限等
4 法第41条に基づく手付金等の保全措置
【解答】 正 解 1
本問においては、売主A、買主Bがともに宅地建物取引業者であり、AB間の取引には「宅建業者自ら売主となる売買契約の規制」は適用されない(宅建業法78条2項)。2の「損害賠償額の予定等の制限」、3の「手付の額の制限等」、4の「手付金等の保全措置」は、いずれも宅建業者自ら売主となる売買契約の規制であり、本問の取引には適用されない。
1の「重要事項を記載した書面の交付」は、買主が宅建業者の場合にも適用があり、正解となる。