【問】 建物の区分所有等に関する法律に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 数個の専有部分に通ずる廊下又は階段室その他構造上区分所有者の全員又はその一部の共用に供されるべき建物の部分は、区分所有権の目的とならない。

2 区分所有権の目的となり得る建物の部分であっても、規約により共用部分とすることができる。

3 専有部分内にある建物全体を維持するために必要な支柱は、法律上当然に共用部分とはならない。

4 集会においては、区分所有者及び議決権の各5分の4以上の多数で、建物を取り壊し、かつ、その建物の敷地もしくはその一部の土地またはその建物の敷地の全部もしくは一部を含む土地に新たに建物を建築する旨の決議をすることができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔問〕 正 解 3

1 正しい。数個の専有部分に通ずる廊下又は階段室その他構造上区分所有者の全員又は一部の共用に供されるべき建物の部分(法定共用部分)は、区分所有権の目的とならない(4条1項)。

2 正しい。区分所有権の目的となり得る建物の部分であっても、規約により共用部分(規約共用部分)とすることができる。集会室や管理室等は規約共用部分とすることができる(4条2項)。

3 誤り。建物全体を維持するために必要な支柱は、それが専有部分内にある場合でも、法律上当然に共用部分である。

4 正しい。「建物を取り壊し、かつ、当該建物の敷地若しくはその一部の土地又は当該建物の敷地の全部若しくは一部を含む土地に新たに建物を建築する旨の決議」を立替え決議といい、区分所有者及び議決権の各5分の4以上の多数ですることができる(62条1項)。