【問】 農地法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 農地又は採草放牧地について、質権又は抵当権を設定するには、農地法第3条の許可を必要とする。
2 現況山林を耕作する目的で所有権を取得する場合は、農地法第3条の許可を必要とする。
3 耕作する目的で農地の所有権を取得する場合で、取得する農地の面積が4ヘクタールを超えるときは、都道府県知事等の農地法第3条の許可を必要とする。
4 農家が、その農業用倉庫として利用する目的で自己の所有する農地を転用する場合は、転用する農地の面積が150㎡であるときは、農地法第4条の許可を要しない。
【問】 正 解 4
1 誤り。農地法3条の対象となる耕作目的の「権利移動」とは、農地の「使用収益」権の設定・移転をいい、質権と違って農地の使用収益を目的としない抵当権の設定は権利移動に当らないから、許可は不要である。
2 誤り。現況山林は農地ではなく、農地法の対象ではない。よって、山林を耕作目的で取得する場合には、農地法の許可を要しない。
3 誤り。農地又は採草放牧地の耕作を目的とする権利移動に対する農地法3条の許可は、面積の大小に関係なく、全て農業委員会が行う。
4 正しい。農地を農業用施設に供するために転用する場合2アール(200㎡)未満であれば農地法4条の許可は不要となる。