【問】 宅地建物取引業保証協会(以下この問において「保証協会」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 宅地建物取引業者が保証協会の社員となる前に、当該宅地建物取引業者と宅地建物取引業に関し取引をした者は、その取引により生じた債権に関し、弁済業務保証金について弁済を受ける権利を有する。

2  保証協会の社員である宅地建物取引業者と宅地建物取引業に関し取引をした者が、その取引により生じた債権に関し、弁済業務保証金について弁済を受ける権利を実行するときは、当該保証協会の認証を受けるとともに、当該保証協会に対し、還付請求をしなければならない。

3  保証協会から還付充当金を納付すべきことの通知を受けた社員は、その通知を受けた日から1月以内に、その通知された額の還付充当金を当該保証協会に納付しなければならない。

4  保証協会は、新たに宅地建物取引業者がその社員として加入しようとするときは、あらかじめ、その旨を当該宅地建物取引業者が免許を受けた国土交通大臣又は都道府県知事に報告しなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【問】  正解  1

1  正しい。弁済業務保証金の還付請求をできる者は、営業保証金の場合と同様業者である社員と宅建業に関し取引をしたもので、その取引により生じた債権を有しているものであり、宅建業者が保証協会の社員となる前に取引をした相手方も弁済業務保証金から還付を受けることができる(業法64条の8)。

2  誤り。還付請求の方法は、営業保証金の場合と異なり保証協会の認証を受けたうえで供託所に対し行う。

3 誤り。還付充当金の納付の通知を受けた社員は、通知のあった日から2週間以内に納付しなければならない(同法64条)。

4  誤り。保証協会は、業者が社員となったときは直ちに免許権者に報告しなければならない。