【問】 次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。
1 土地の所有者は、隣地から雨水が自然に流れてくることを阻止するような工作物を設置することはできない。
2 土地の所有者は、隣地の所有者と共同の費用をもって、境界を表示すべき物を設置することができる。
3 土地の所有者は、隣地から木の枝が境界線を越えて伸びてきたときは、自らこれを切断できる。
4 土地の所有者は、隣地から木の根が境界線を越えて伸びてきたときは、自らこれを切断できる。
〔問〕 正 解 3
1 正しい。土地の所有者は、隣地より自然に流れてくる雨水を妨げることができない(214条)。
2 正しい。土地の所有者は、隣地の所有者と共同の費用をもって、境界標を設置することができる(223条)。
3 誤り。土地の所有者は、隣地から木の枝が境界線を越えて伸びてきたときは、隣地の所有者に切断するよう請求することができるのであり、勝手には切断できない(233条1項)。
4 正しい。土地の所有者は、隣地から木の根が境界線を越えて伸びてきたときは、自らこれを切断できる(233条2項)。