【問】 建築基準法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 都市計画区域及び準都市計画区域内において、建築物の建蔽率は、当該建築物の敷地が接する道路の幅員に応じて制限される。
2 都市計画区域及び準都市計画区域内において、建築物の敷地が容積率の制限が異なる地域又は区域の2以上にわたる場合においては、当該制限のうち最も厳しいものが適用される。
3 日影による中高層の建築物の高さの制限については、その対象区域外にある建築物であっても、その対象区域内に日影を生じさせる場合には、当該制限の適用を受けることがある。
4 用途地域内においては、都市計画において建築物の敷地面積の最低限度を定めることができるが、この敷地面積の最低限度は、300㎡以内の範囲で定められる。
〔問〕 正 解 3
1 誤り。建蔽率には、容積率と異なり、敷地の前面道路の幅員による制限はない。
2 誤り。建築物の敷地が容積率の制限が異なる地域にわたる場合は、それぞれの地域の容積率に当該地域内にある敷地面積の敷地全体に対する割合を乗じたものを合計した数値がその敷地の容積率になる(問29肢1解説参照)。
3 正しい。対象区域外にある高さ10mを超える建築物で、冬至日において対象区域内の土地に日影を生じさせるものは、規制を受ける(56条の2・4項)。
4 誤り。敷地面積の最低限度は、200㎡以内の範囲で定められる(53条の2・2項)。