【問】 宅地造成等規制法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 宅地造成工事規制区域内において行われる宅地造成に関する工事については、造成主は当該工事に着手する前に、都道府県知事の許可を受けなければならず、都道府県知事は、当該許可に、工事の施行に伴う災害を防止するため必要な条件を付することができる。
2 宅地造成工事規制区域内において、許可を受けて行った宅地造成に関する工事を完了したときは、工事施行者は、都道府県知事の検査を受けなければならない。
3 国が、宅地造成工事規制区域内において行う宅地造成に関する工事については、国と国土交通大臣との協議が成立することをもって本法第8条第1項本文の許可があったものとみなす。
4 宅地造成工事規制区域内の工事の施行者は、宅地造成に伴う災害が生じないよう、その宅地を常時安全な状態に維持するように努めなければならない。
【解答】 正解 1
1 正しい。宅地造成工事規制区域内において行われる宅地造成に関する工事については、造成主は当該工事に着手する前に、都道府県知事の許可を受けなければならず、都道府県知事は、当該許可に、工事の施行に伴う災害を防止するため必要な条件を付することができる。
2 誤り。検査を受けるのは造成主であり、工事施行者ではない(13条)。
3 誤り。国又は都道府県の場合は、都道府県知事との協議が成立することをもって許可があったものとみなす(11条)。
4 誤り。宅地造成に伴う災害が生じないよう、その宅地を常時安全な状態に維持するように努めなければならないのは、宅地の所有者、管理者及び占有者である。工事の施行者ではない(16条1項)。